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苫小牧民報

IH移住を後押し 苫小牧市、 氷都ならではの魅力アピール 体感プログラム初実施

苫小牧市は、まちの伝統的スポーツ・アイスホッケー(IH)の魅力を発信し、移住につなげる「氷都とまこまい体感プログラム」を25~27日に初めて実施した。東京や大阪など地元IHチームに所属する小学生と保護者の3家族が参加。アジアリーグの試合を観戦したり、選手の指導で子どもたちが技術を学んだりした。氷都ならではの体験事業を通じ、市は「苫小牧に移り住むきっかけになれば」と期待する。

アイスホッケーの練習に参加した道外の児童(中央)

 IHを生かした体験事業は、苫小牧の魅力をアピールし、将来的な移住につなげることを目的に企画。宿泊など滞在費を提供する市の事業に応募した東京都と大阪府、兵庫県の3家族8人が25日から2泊3日のプログラムに参加した。IHを切り口にした移住体験事業は、道が4年前に苫小牧で実施。IHに励む子どもを持つ4家族が道外から来苫し、うち2家族が実際に移り住む成果を上げた。

 市のプログラムに参加した家族らは初日の25日、白鳥王子アイスアリーナで、苫小牧のクラブチーム「レッドイーグルス北海道」の試合を観戦。地元チームでプレーしている参加家族の児童4人は、レッドイーグルスの選手から技術指導も受けた。

 26日は新ときわスケートセンターで苫小牧のチームに所属する小学生らと氷上で練習したり、交流を深めたりした。最終日の27日は、元アイスホッケー女子日本代表で主将を務めた大澤ちほさんのアイスホッケー教室で技を学んだ。

 大阪市から参加した小学4年の押村天真君(10)は「苫小牧の子はみんなうまい。もっと練習して五輪に出たい」と夢を語った。母親の哲子さん(45)は「上手なりたいという子どもの気持ちが本気なら、苫小牧への移住を含めて応援したい」と話した。

 兵庫県西宮市からやって来た小学3年の海野航世君(8)は「アイスホッケーはシュートを打つのが楽しい。今後も続けたい」と言い、今回のプログラムは貴重な経験になったよう。母親のめぐみさん(39)は「地元でプロの試合が見られる環境はすごい。苫小牧のことを知り、気持ちや距離が縮まった」と笑顔を見せた。

 苫小牧への移住には保護者の仕事の確保、生活環境の変化などさまざまな課題がある。しかし、氷都でIHの技術をもっと深めたいという子どもの願いをかなえるため、移住を望む家族の相談に乗り、支援を続けたい―と市政策推進課の担当者は言う。

 同課の担当者は今回の事業について「IH関係者の協力を頂き、関東や関西の人たちに苫小牧の魅力を発信することができたと思う」と手応えを語り、「プログラムの課題や反省点を踏まえ今後も継続したい」としている。

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