網走湖のワカサギ釣り会場となる呼人浦は、暖冬の影響で水面が出ている（27日）

　例年１月５日に解禁となる網走湖のワカサギ釣りだが、今冬は寒波の到来が遅く、釣り場となる呼人浦の結氷は進んでいない。解禁日がずれ込むのは必至で、市観光協会は「安全の確保が最優先」としている。

　呼人浦が会場となる網走湖のワカサギ釣りは、１月５日が解禁日。毎年、近隣から「待ってました」と多くの太公望、家族連れが訪れる。

　だが、今年は12月中旬まで順調に結氷していたが、紋別市の大規模停電など、大きな被害を招いたクリスマス暖気の影響で、氷は解けだした。

　27日現在、釣り会場となる呼人浦は、水面が出ている状態で、結氷は進むどころか、逆に氷が緩んでいる。会場を運営する網走市観光協会が安全基準とする「氷の厚さ15センチ以上」に到達する見通しは立たない状況だ。

　平成以降、暖気による解禁延期は１９９０年の１月６日解禁と、２年続けて結氷が遅れた10年と11年の７日スタートがある。

　そもそも09年までは12月下旬に解禁していたが、２年連続で暖気の影響を受けたことなどにより、12年からは新年５日の解禁となった。

　近年は14年、７日が解禁日となったことがある。

　過去４度、暖冬の影響を受け、解禁日を延期しているが23年も５日にワカサギ釣りを楽しむことはできそうもない。

　同協会は「暖冬の影響で結氷状況は芳しくない。安全の確保を最優先にしているが、楽しみにしている市民や近隣の方々も多い、一日も早い寒波の到来を願っている」と話している。

　解禁日は会場の結氷状況をみて、慎重に決める考え。

　決定後、同協会のホームページなどを通じて発信する。

　網走湖のワカサギ釣り遊漁料は大人８００円、小学生４００円。貸しさお２００円、貸しいす１００円などのレンタルグッツもある。穴あけからのセット料金は１８００円。

　寒風をさえぎって釣りを楽しめる２―４人用のレンタルテントは２千―４千円。

　問い合わせは網走市観光協会（☎44―５８４９）へ。