湯船に浮かべられた入浴木

　阿寒町観光振興公社が管理運営する温泉宿泊施設「サークルハウス赤いベレー」（釧路市阿寒町上阿寒２３線）は、２６日から２９日までの４日間、感謝のメッセージなどが書かれた入浴木を湯船に浮かべる「ありがとう風呂」を実施しており、湯船に漬かった利用客が心と体を温めている。

　ありがとう風呂は本州の入湯施設などで盛んに行われており、同公社は利用客へ今年一年の感謝の気持ちを表そうと初めて企画。入浴木は直径約９㌢、厚さ約１㌢の丸型に切り取った道産シナノキで、阿寒小学校の児童や赤いベレーの利用客らが「ありがとう」「おじいちゃん、おばあちゃん長生きしてね」などのメッセージを書いている。

　入浴木は約７０枚あり、男性、女性浴場にそれぞれ半分ずつ設置。初日に浴場を利用した堀哲郎さん（６７）は「メッセージを読みながら湯船に漬かっているのは楽しかった。良い取り組みだと思う」と笑顔を見せた。

　期間中は、先着５０人を対象に根釧牛乳１㍑を１本プレゼントするなどの特典も。金行一憲副支配人は「児童や利用者が心を込めて書いたメッセージをぜひ見に来てほしい」と来場を呼び掛けている。