根室金刀比羅神社例大祭104年ぶり日程変更【根室】
【根室】根室金刀比羅神社例大祭関係者会議は13日、第2回会合を開き、曜日に関係なく8月の9~11月に固定していた来夏以降の例大祭を、8月第2週の金、土、日曜日に開催することを決めた。祭りの参加人材確保を第一の目的にしたもので、日程の変更は8月執行とした1919(大正8)年以来。名物の大みこし奉担も車両などは使わず、「人力」を確認。神幸順路はほぼ従前通りながら、警備上の問題から駅前巡行を廃する方向で準備を進めることにした。(山本繁寿)
会議は奉賛会の正副会長、総代、みこし会、神和会、祭典区連絡協議会、4祭典区代表ら約20人が出席。日程協議では本祭の8月10日に近い週末とした場合、第1週となることもあり、くしろ港まつりと重なるため警備員の確保や露店出店を難しくするとして、8月第2週を選定した。
このため来夏の例大祭日程は、祝日(山の日)で金曜日の8月11日が宵宮祭、土曜日の12日が本祭、日曜日の13日が還御祭となる。行列の渡御順路は、国道規制時間を「極力短くする」、国道を走って渡るみこし奉担者の「負担を軽減する」観点から、駅前巡行を廃止する方向に。
現在の総重量1・5㌧の大みこしは、1877(明治10)年新造の2代目。担ぎ手は2日間で延べ240人が必要とされており、コロナ禍で官公庁の参加が難しくなっている現状に、みこし会の八木城之会長は「会では2日間人力奉担を確認した。人材確保のため早めに声掛け、確認を行い人材を集めたい」と話し、そのためにも土、日の執行は「心強い」とした。
同神社は創祀216年。祭りは不定期執行を経て明治19年ごろから6、7、9月執行を重ねながら、基幹産業である漁業や天候を考慮し、1919年から8月執行となり、北海道三大祭りに数えられ、2020年には根釧初の道教委「無形民俗文化財」の指定を受けている。
奉賛会の長谷川敬二会長は「皆さんの心強い言葉を頂き、祭りのイメージが見えてきた。文化財指定のお披露目と根室の心意気を共有したい」と話した。
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