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日高報知新聞

助け合いの大切さなど学ぶ【日高】

【日高】町内門別地区で水害・地震による津波が起き、住民が避難した想定で門別小(江口秀和校長)の5年生26人が16日、避難所を運営して支援活動する「避難住民支援活動」を行った。

 災害時に児童が実際に避難所を運営することはないが、助け合いの大切さや災害時に必要なことを学ぶことが目的。同小では昨年から総合的な学習で取り組む「ふるさと学習」の一環で行っている。町から2人、消防署2人、日高振興局1人、保護者と住民25人、関係者を含め計62人が参加した。

 児童たちは7月に、4グループに分かれ、DIG(災害図上訓練)を通じて想定される災害被害状況を踏まえ、命と安全を守る避難場所や避難経路を話し合い災害マップ作りを行い、同20日には、作成したマップをもとに町を探索して危険カ所などを確認し、改めて安全な避難経路を検討していた。

 この日は午前9時半の受け付けを始めると、体育館に避難者役の住民25人が集まった。児童たちは「健康上配慮が必要なことはありますか?」「食物アレルギーは?」など検温や健康状態の確認を行い、水や毛布を配って避難者のストレス軽減のためストレッチやクイズを実施。歌・器楽発表も行った。その後は保護者や住民らと協力して「ダンボールベッド」を組み立てた。

 昼食はお湯で作るアルファ米や蒸しパンを調理。午後からは土砂崩れや倒木、コンクリート崩壊の恐れのあるカ所などを確認し、地図に避難経路を書き込んだDIGの成果を発表。

 参加した学校評議員の田中紀弘さんは「先生たちの力量もあり、子どもたちが真剣に自分たちの生活の安全安心に役立つ取り組みをしてくれた。子どもの目線で危険カ所などを見つけ、大人が思っている以上に細かく観察していた。体験したことが役立ち生かされると思う。家族とのコミュニケーションで防災意識を高めてほしい」と話した。

 5年生の杉村志月さんは「昨年から始めたふるさと学習。昨年の5年生の体験をもとにより良いものにしようとがんばった。準備するにつれて細かいことに次々と気づいた。大変だったが楽しく取り組めた」と振り返り、日高振興局地域創生部地域政策課の石垣英雄防災係長は「2年目の取り組みでレベルアップした発表だった。続けることにより子どもも住民も一層災害について考え、地域全体の防災力向上につながるはず」と講評した。

住民たちと協力してダンボールベッドを組み立てる児童たち

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