国際クルーズ船受け入れ調整進む 釧路港来年4月以降続々【釧路】
国土交通省が、2020年3月から運航が停止していた国際クルーズ船の受け入れ再開を表明し、釧路港の港湾管理者である釧路市も来年の受け入れに向け、関係機関、団体との調整に動きだした。すでに釧路港では来年4月以降、外国船延べ19隻の予約が入っており、まだ確定ではないが、最初は4月26日に「ウエステルダム」(8万2862㌧)が寄港する予定だ。
国際クルーズ船の受け入れ再開は、外国クルーズ船社の業界団体である日本国際クルーズ協議会と日本外航客船協会、日本港湾協会が、新型コロナウイルス感染拡大予防対策ガイドラインを改訂したのを受け、国交省が打ち出した。これを受け、釧路市は「地域の関係機関、団体と調整に入る」(市港湾空港課)とし、受け入れ態勢の構築、確認を進める方針だ。
釧路港の外国船寄港はコロナ禍以前の2019年度、延べ11隻の実績を持つ。しかし、20、21年度は国内船を含め全滅。今年度も国内船のみ2隻にとどまった。来年度は予約が入っている外国船の延べ19隻は今後、各クルーズの募集などによって減少するとみられているが、うち延べ12隻が新規の寄港だ。
具体的な船名は、以前から寄港しているウエステルダム(10月12日を含め2回予定)のほか、大型船の「コスタ・セレーナ」(11万4000㌧)も6月に初お目見えの予定。8万㌧以上の大型船は釧路川の耐震旅客船ターミナルの水深が浅いことから、釧路西港に停泊する見込みだ。
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