災害時の電源利用も想定 北ガスが厚沢部に太陽光発電所開設【厚沢部】
【厚沢部】北海道ガス(札幌、川村智郷社長)は11日、「厚沢部太陽光第1・第2発電所」を町上里と町滝野の町有地に開設した。同社が6月に町と結んだ包括協定に基づく事業の第1弾で、停電時の地域電源としての利用も想定する。
旧滝野小グラウンドの第2発電所で開いた竣工(しゅんこう)式で、川村社長は「大変うれしい。今後さらに未活用地の活用が進めば」と期待を込め、佐藤正秀副町長は「引き続き連携を深め、エネルギーの地産地消を図りたい」と渋田正己町長のあいさつを代読した。
両発電所の発電容量は各49・5キロワット、年間想定発電量は合計で約60世帯分に相当する。両施設とも停電時に住民が発電電力を直接利用できる緊急用コンセントを設け、同社はポータブル電源などを町に寄贈した。
同社と町との包括協定は太陽光発電のほか、鶉ダムを活用した小電力発電の開発などを盛り込んだ。将来的にはエネルギーの地産地消を実現する地域新電力会社を設立し、農業施設へのエネルギー供給、公共施設や一般家庭などへの電力供給も視野に入れる。
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