ホタテ・イクラ丼最高! 漁業関係者が食材提供 東農大網走の学食で
【網走】東農大オホーツクキャンパスの学食で、網走の水産物を使った限定メニューが提供された。アルバイトなどで市の一次産業に貢献している学生に感謝するとともに、網走産の水産物をもっと理解してもらおうと、市や市内2漁協、道漁業協同組合連合会(道漁連)が食材を提供したもの。
同キャンパスの学生は、春のホタテ稚貝放流で作業の主力として、また実学を兼ねて農作業を手伝うなど、網走の一次産業発展に寄与している。
しかし、新型コロナの感染拡大で外食が困難になり、地場産の水産物を食す機会が損なわれていることから今年5月、市は市内2漁協とともに網走産のホタテとシジミを、7月にはホッケを提供している。
今年度3回目となった今回は、市が網走産のホタテ貝柱40㌔、網走漁協が網走産のイクラしょうゆ漬け30㌔、西網走漁協が網走湖産のエビ佃煮10㌔、道漁連が道産のサケフライ24㌔を学食に提供した。
学食では、これらの食材を使い「ホタテ・イクラ丼とエビ佃煮セット サケフライ付き」として、8日から10日までの3日間、500円の大特価でメニューに組み入れた。
初日と2日目は150食、最終日は100食の限定で、SNSなどで宣伝。混雑が予想されるため事前に整理券を配布したところ、初日は販売開始前から学食に長蛇の列ができ、整理券150枚があっと言う間になくなるという人気ぶり。
販売が始まり、丼の乗ったトレーを手にした学生は「すごいおいしそう」「これが500円なんて最高」と大喜び。席につくと、さっそく網走ならではの味に舌鼓を打っていた。
また、初日は水谷市長と網走漁協の新谷哲也代表理事組合長が、吉田穂積学部長とともに学食を訪れ、限定メニューを試食した。
学生の行列ができ、みなおいしそうに限定メニューを食べる様子に、新谷組合長は「東農大の学生は、みなホタテ漁の手伝いなどで頑張ってくれている。おいしく食べてくれて、学生以上にうれしい」と話していた。
この限定メニュー提供は、昨年11月に初めて行い、好評だったことから今年度も実施を決めたもの。市は、同大や学生食堂の運営業者と相談しながら、今後もオホーツクならではの食材を提供していければとしている。
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