亀尾地区で体験観光資源掘り起こし グリーンツーリズムテストツアー【函館】
緑豊かな農山村地域に滞在し、自然や文化を体験できる旅行スタイルの構築目指す「函館市グリーン・ツーリズム推進会議」(座長=石黒侑介北大大学院准教授)は29日、市亀尾地区の「ツーリズムテストツアー」を実施した。同会メンバーや市職員ら約10人が酒蔵や水田を見学し、そば打ちや日本酒の試飲などを体験。石黒座長は「函館に眠っている魅力的コンテンツを掘り起こし、長期滞在型の観光メニュー作りを目指したい」と意気込んでいる。
農村地域が広がっている亀尾地区には昨年、酒蔵「五稜乃蔵」がオープン。市はこれらを活用した新たな観光コンテンツを開発しようと、有識者や農業関係者8人で構成する同会議を今年4月に発足。五稜乃蔵と連携し、初めて体験ツアーのプログラムを組んだ。
午前中に五稜乃蔵の施設と亀尾ふれあいの里の酒米水田を見学。午後からは亀尾地区を拠点にする「手打ちそばぐるーぷ 函館白花」(齊藤誠会長)の指導でそば打ちを体験。打ち立てのそばを味わいながら、新酒の試飲を楽しんだ。
石黒座長は「市内の有名観光地を回りつくした旅行客に、もっと深い函館を知ってもらえる新たなコンテンツを提供することで、リピーターや長期滞在者を増やしていきたい。農村地域眠っている魅力的なスポットを今後も掘り起こしたい」と話している。
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