浦河町教委主催の令和４年度児童生徒映画鑑賞事業が19日、大通２の映画館「大黒座」で開かれ、浦河小１、２年生がアニメーション映画「ウルフウォーカー」を楽しんだ。

　同事業は今年度から始まった新事業で、町内小中学校の児童生徒に、身近にある貴重な文化資源である映画館「大黒座」が鑑賞機会を提供し、情操の涵養と次世代への映画文化の継承を図る目的で実施。作品は学校や町教委、大黒座、大黒座サポーターズクラブで選定したもの。

　この日は浦河小１年、２年生児童と教職員を含め32人が映画鑑賞。大黒座店主の三上雅弘さんが「ごゆっくり楽しんで下さい」と呼び掛けると映画「ウルフウォーカー」が上映された。

　映画を見終えた冨岡晃大君（１年）は「大きな画面で見る映画はすごい。また来たい」、パンデェアルパン君（同）は「人間がオオカミになるところがおもしろかった。大黒座は何回か来たことがある。大黒座は楽しい」とそれぞれ感想。

　大黒座の三上さんは「先生と子どもたちが同じものを見て映画のことをみんなで話しながら理解を深めてもらいたい。子どもたちもスクリーンで見るきっかけになってもらい、映画館で映画を見る習慣ができたらうれしい」と話した。

　町教委では「これから学校の反応をまとめて次年度につなげていきたい」としている。

　同事業は最終日の11月18日まで、町内小中学校の児童生徒を対象に行われ、小学生は「ウルフウォーカー」、中学生にはアニメーション映画「犬王」を上映する。

上映前に映画を楽しんでと呼び掛ける三上さん