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函館新聞

大泉氏が函館市長選出馬表明 「地域発信で負の連鎖に終止符」【函館】

記者会見で立候補を表明した大泉氏

 前函館市保健福祉部長の大泉潤氏(56)は12日、市内五島軒本店で会見を開き、任期満了に伴う来春の函館市長選へ無所属で立候補すると正式表明した。大泉氏は「函館市の人口減少率は中核市の中でも最悪の状況で、失望感が地域を覆っている。地域の魅力を発信し、負の連鎖に終止符を打つ。次の4年間が最後のチャンス」と訴え、「自ら出向いて市民の声を聴き、市民置き去りの市政運営を改革する」と語った。市長選には現職の工藤寿樹氏(72)が4選出馬を表明している。

 出馬の動機で、大泉氏は9カ国10都市が参加した五稜郭サミット(1997年)開催に携わり「首長が苦労しながら孤独の中で市政をかじ取りしている姿に感銘を受け、市長が視野に入った」と説明。観光や保健福祉部長を歴任し「部長としてできることには限りがある。市長としてトップの立場でこそできると実感した」と話した。

 大泉氏は教育・文化、医療・福祉を充実させ、市街地活性化や観光振興による経済回復を強調。「子どもを大切にするまちが実感できないと、住んでいる人が優しさや守られていると感じられない。子ども一人一人が尊厳を持って尊重されるべき。子ども、教育への投資をしっかりやりたい」と述べた。

 現職との選挙戦については「候補者同士が争うことが本質ではない」とし、何が争点になるかは言及しなかった。大間原発差し止め訴訟に関して「現在の訴訟を継続する」とし、道新幹線札幌延伸に伴うはこだてライナー存続問題には「道と連携し存続には全力を尽くす」と語った。

 会見では、実弟でタレントの大泉洋氏に関する質問が相次ぎ、大泉氏は「選挙活動と(弟の)芸能活動は別物。応援を頼むことは考えていない」と話した。

 後援会の発足についても報告。道教育大名誉教授の佐々木馨氏が後援会長、五島軒の若山豪社長と、北海道視覚障害者福祉連合会会長の島信一朗会長が幹事に選任され、会見に同席した。佐々木会長は「大泉氏は斬新で柔軟な政治感覚を持ち、観光と福祉の両分野の豊かな業務経験がある。一丸となって大泉市政の誕生を目指す」と語った。

 大泉氏は1966年江別市生まれ。早大法学部を卒業し、95年に函館市役所入り。総務部秘書課長、保健福祉部次長、観光部長、保健福祉部長を務め、7月31日市職員を退職した。

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