コロナ禍の働き方に新空間 シェアオフィス “電話ボックス型”個室好評【上士幌】
新型コロナウイルスの影響でテレワークを導入する企業が増える中、上士幌町はICT(情報通信技術)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方に着目し、町内のかみしほろシェアオフィスに電話ボックスの形をした個室型オフィス「フォンブース」を設置した。利用者からは「落ち着いた環境で仕事ができる」と好評だ。
かみしほろシェアオフィスは2階建てで延べ約159平方メートル。会議室やコピー機、キッチンなどを完備し、観光で町内を訪れた人が短時間でも仕事をすることが可能。また、町の事業者と都会の企業をマッチングし、新しいビジネスを生み出す「かみしほろ縁ハンスプロジェクト」も行っている。
町は国の交付金「デジタル田園都市国家構想推進交付金」を活用し、ソファ付きとスタンディングタイプの2台のフォンブースを購入。いずれも幅、奥行きが1.1メートル、高さが2.5メートルで、内部には机や椅子、電源コンセントなどの充電設備も設けている。
作業机は十分な広さがあり、A4サイズのノートパソコンを置いても余裕がある。遮音性能もあり、中に入るとほとんど外部の音は聞こえない。オンライン会議や電話などのプライバシー空間も守られる。
町デジタル推進課シェアオフィス推進員の辻彩香さんは「快適な環境が整い、静かで集中して、効率よく作業ができる」と話している。ソファ付きのフォンブースだけ事前にホームページで予約が必要。1時間500円で、4時間以上使うと最大で2000円になる。
利用時間は平日午前9時~午後6時。問い合わせはかみしほろシェアオフィス(01564・7・7550)へ。
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