8月大雨、住民の避難行動を検証 初のアンケート【函館】
渡島総合振興局と道防災士会は、8月に道南を襲った大雨に関する初のアンケートを実施している。避難情報が出た際に、住民がどのような行動を取ったのかを調査するのが狙いで、結果を今後の渡島管内での防災・避難対策に生かす。31日まで。
振興局によると、管内の8月の大雨に伴う避難情報発令回数は、函館市が避難指示3回、北斗市が避難指示3回、高齢者等避難1回、松前町が避難指示1回、知内町が避難指示1回、木古内町が避難指示1回、森町が避難指示1回、八雲町が避難指示1回、長万部町が避難指示3回で、福島町、七飯町、鹿部町は発令はなかった。管内では8月8~9日、11~12日、15~16日の降雨で避難情報が発令された。
調査の対象は、避難情報が出た市町に住む住民。二次元コードからアクセスし、設問は高校生以上で18問、小中学生で12問ある。「避難指示が出たため、避難所に避難した」「避難指示は出たが、避難は必要ないと判断し何もしなかった」などの内容に答え、最後に送信ボタンを押す。
振興局地域政策課の國田博之主幹は「今回人的被害はなかったが、理由として住民が避難行動をきちんと取ったのか、そうではなかったのか検証したい。避難行動を取っていない場合は、避難行動を取ってもらうための対策を検討しなけば」と話す。國田さんによると、避難行動は避難所に行くだけでなく、縁故(知人宅など)避難、自宅の1階から2階へ逃げるなども含まれるという。
結果は集計・グラフ化の上、他地域の避難行動と比較するなどの分析を行い、道防災士会のホームページで年内に公表する。國田さんは「住民の行動分析は今後の防災対策を考える上で重要なので、ぜひ協力してほしい」と呼び掛ける。
問い合わせは、道防災士会メール(hdkbousai@gmail.com)へ。
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