地元産ホップ収穫 今年も地ビール乞うご期待【登別】
作付け面積2倍、立派に育つ
登別市札内町の私有地で栽培されているホップが5年目の収穫を迎え、30日に収穫作業が行われた。昨年度から作付面積を増やしたことが功を奏し、昨年の52キロを上回る約80キロを確保した。今年も地元産のビールが味わえそうだ。
市内事業者の有志が登別産ホップを使った地ビールに興味を持ったことをきっかけに市商工労政グループと協力し、2016年度に「ホップ研究会」を発足。翌年度に同研究会メンバーの私有地を開墾し、試験栽培に着手した。
シカの食害や天候不良などで栽培は難航したが、育成方法などを研究したことで20年度に約17キロ、21年度には52キロを確保。わかさいも本舗地ビール工場(中登別町)で醸造し「NUPURPET PALE ALE(ヌプルペッ ペール エール)」として限定販売された。
昨年度から作付面積を2倍に増やした。8月の大雨で支柱が折れるなどのアクシデントに見舞われたが、順調に成長。同研究会メンバーの泉田覚さんは「年々、球花は大きくなっている。今年も立派に育ってくれた」と目を細める。
30日の収穫作業には約50人が協力。空に向かって伸びたホップのつるを切り、ビニールシートに積んで運び、一つ一つ球花を手でつみ、かごに入れた。収穫したホップはその日のうちに上川管内上富良野町に運搬。現地で乾燥作業を行った。
乾燥後は、わかさいも本舗地ビール工場で醸造が行われ、12月中旬には登別産の地ビールが販売される見通しという。柴田泰彦工場長は「これまでで最高のホップができた。おいしいビールが完成できそうです」と笑顔を見せた。
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