エンジン02最終日、各講座にぎわう【釧路】
各界の第一線で活躍する講師陣が市民向けに多彩な講座を開く文化イベント「エンジン02in釧路」(同実行委員会主催)は最終日の21日、釧路市生涯学習センターで、講座8こまを開講し、閉会した。2日間で延べ約2600人が来場し、釧路の将来を見据えた``知の交流、、を深めた。
講座は午前と午後に分けて開かれ、1こまにつき2、3人の講師が登壇。テーマは、歴史や読書、映画・音楽、超高齢社会、まちづくりなど幅広く、開催地である釧路も取り上げられた。受講者らは、専門知識や経験談を面白おかしく、真面目に語る、講師の話に聞き入り、楽しい一時を過ごした。
このうち、TagJapan社長の久保明彦氏、マーケティングコンサルタントの西川りゅうじん氏、料理評論家の山本益博氏による「美(お)味(い)しいものを美味しく食べよう!in釧路」は35人が受講した。
3氏はおいしい料理を作るために大切なものについて「食材よりも人材」と強調。山本氏はフランスのオーベルジュ(宿泊施設付きレストラン)のシェフが、飛行機が遅れてディナーに間に合わなかった夫婦のために、深夜に食事を用意したという逸話を紹介。「作ってくれる人の人柄が大事。店に通って料理人を育ててほしい」と呼び掛けた。
久保氏はミシュランガイドで星が付いたのを理由に店に押し掛ける人が多い実態について「自己顕示のための行動で、昔からの店のファンが来られなくなる。これでは『通って人を育てる』ということに反する」と批判。西川氏は「勝手丼やザンギなど、釧路は食への創造力がある。おいしいものをおいしく食べ尽くし、釧路の食を盛り上げてほしい」とエールを送った。
ラーメン談議で大盛り上がり
◯…食べることが大好きな3人の顔合わせは「ラーメン談議」でも大盛り上がり。講座冒頭、山本氏と久保氏が20日、二人連れで釧路ラーメンを2軒食べ歩いたと報告。早速、山本氏は食レポを披露し「寒いので暖まってほしいというサービス意識からか、普通よりスープが多め」とにっこり。さらに「道内のラーメンは脂ぎっている印象だが、こちらはあっさりしていて元祖ラーメンという感じだ」と感想を語り、笑いを誘った。
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