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苫小牧民報

あすから企画展 仙台藩白老元陣屋資料館 駅逓所の歴史振り返る

白老町陣屋町の仙台藩白老元陣屋資料館は23日、企画展「白老の駅逓」を開幕する。北海道の駅逓制度は1869(明治2)年から1947(昭和22)年まで約80年間続いた。展示では白老に2カ所あった白老と森野(ホロケナシ)駅逓所の役割や当時の地域の様子を振り返る。開幕初日の午前10時半からは展示解説会も予定している。

北海道開拓に大きな役割を果たした駅逓に関する展示資料が並ぶ会場と武永館長

 駅逓所は、宿泊施設を備え、馬を飼育して移住民や開拓地を旅する人々の便宜を図る一方、物資輸送の補助や郵便業務も担った。最盛期の昭和初期には全道各地に延べ約620カ所設置され、北海道開拓において大きな役割を果たした。

 白老村には当時、白老と森野にあり、このうち白老駅逓所は村民で旅館業を営んだ大澤周次郎が設置した。1878(明治11)年には英国の旅行家イザベラ・バードが旅装を解き、81(同14)年には明治天皇が北海道巡幸の際に宿泊所として利用。93(同26)年に火災で焼失した。

 森野駅逓所は、白老と徳瞬瞥(現伊達市大滝区)を結ぶ道路が1914(大正3)年に開通したのを機に、24(同13)年に開設。44(昭和19)年までの21年間にわたり駅逓業務を担った。

 道内に現存する駅逓所の建物の多くは保存、公開されたり、所在地を史跡としたり、国や道指定の史跡、文化財として登録されている。

 企画展は、白老の駅逓の歴史を文書、図表などの資料で深掘りする内容。旧島松駅逓所を管理する北広島市教育委員会のほか、苫小牧市美術博物館の提供資料、ジオラマなど計84点を紹介する。

 展示解説会では、北広島市教育委員会の学芸員畠誠さんが講師となり「北海道の駅逓制度と旧島松駅逓所」の演題で講演する。

 旅行中の天皇の宿泊所であることを示す「行在所(あんざいしょ)」の看板を手に当時を振り返る武永真館長は「北海道開拓史で重要な役割を担った駅逓と当時の人々の交流が伝わるような展示を心掛けたい」と来館を呼び掛けている。

 企画展は8月14日まで。入館料は一般300円、小中学生150円。町民は無料。問い合わせは同館 電話0144(85)2666。

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