臨床栄養学の学生たちの講義

特別支援教育ゼミの学生たちの託児

　地域の親子を対象にした、釧路短期大学の臨床栄養学ゼミと特別支援教育ゼミの合同企画「食育講座」が２１日、同大学で開かれ、両ゼミの学生が講義と託児に取り組んだ。母親とその子供各５人の計１０人が参加し、特別支援教育ゼミの学生が子供の世話をしている間、母親は臨床栄養学ゼミの学生から子供の食の基本について学んだ。

　合同企画は初めての開催で、地域の母親に食育への理解を深めてもらうと同時に、学生たちが実際に母親たちから育児の悩みを聞く実践教育の両面を狙いとしている。当初、幼稚園に通う幼児の子育てをしている母親を対象に募集したが、赤ちゃんを抱えた母親も訪れた。

　最初に、小林麻如専任講師が指導している特別支援教育ゼミの学生４人（２年生）が母親と一緒に、子供たちと大好きな食べ物の切り絵で遊び、子供が学生に慣れた頃を見計らって母親が近くの教室で講義を受けた。

　室田享子教授が教えている臨床栄養学ゼミの学生８人（２年生）が順番に講師を務め、子供に必要な栄養、具体的な料理などについても説明した。２人の子供と一緒に参加した母親（４１）は「上の子に好き嫌いがあるので、子供の食事について学びたかった」と学生の講義に耳を傾けていた。両ゼミの合同企画は秋にも開催を予定している。