【平取】日高山脈の主峰・幌尻岳（２０５２㍍）の登山口にある旧振内駅跡の振内鉄道公園（町内振内町）の恒例行事「幌尻まつり」（実行委主催）が17日、３年ぶりに通常開催され、約３００人が来場しにぎわった。

　同まつりは、旧国鉄富内線が１９８６年（昭和61年）に廃止され、87年に鉄道記念館と記念公園が整備されたのを機に88年から地域活性化を目的にほぼ毎年開催。２０２０年は新型コロナ感染拡大の影響で中止、21年は花火大会のみで、今年は花火大会を中止した。 　 　堀内敏明実行委員長は「今年のテーマは車輪。ＳＬ、ストライダー、オールドカーといった乗り物を活用し、子どもから大人まで年齢の隔たりなく参加できるように計画した」と話し、35回目となる今年は、普段は入れないＳＬの運転席を開放し自由に見学や、ペダルのない子ども用自転車「ストライダー大会」、往年の名車が並ぶ「オールドカーフェスタ」が開かれ、まつりを盛り上げた。

　「ストライダー大会」には、２歳から９歳までの38人が石狩市、旭川市、千歳市、十勝管内広尾町など道内各地から参加した。「じゃんけんお楽しみ抽選会」では、平取町商工会会長賞の「びらとり牛セット」（６本）が用意され、にぎわった。

　「オールドカーフェスタ」を見に千歳市から来場し、びらとり牛セットを当てた阿部さとみさんは「（びらとり牛セット）は家族で食べます。喜んでくれると思う」と笑顔で話した。

白熱した幼児のストライダー大会