外にテーブルを出して談笑するＲＶパークの利用者

　道の駅阿寒丹頂の里敷地内にある、温泉宿泊施設サークルハウス赤いベレー（釧路市阿寒町上阿寒）の駐車場で１３日、車中泊専用駐車場「ＲＶパーク阿寒丹頂の里」が供用を開始した。３１日まで利用者限定サービスなども行っており、施設を管理運営する阿寒町観光振興公社の早田晃社長は「阿寒地域の魅力をぜひ満喫してもらいたい」と利用を呼び掛けている。

　今回整備したＲＶパークは、１区画が縦７㍍、横５㍍で、整備した１０区画のうち５区画に電源設備がある。利用料は１区画１５００円（消費税、ごみ処分料、温泉入浴料１人分含む）で、電源を利用する場合は２０００円。チェックインは午後１時、チェックアウトは翌日の正午としている。

　同道の駅は、十勝や阿寒・摩周、根室方面へ旅行する起点となる場所にあり、キャンピングカーで訪れる利用者も多い。これまでは舗装されていない駐車場奥の部分を車中泊用の駐車スペースとしていたが、市は利用者の利便性向上などを目的に、赤いベレーに近接した舗装部分にＲＶパークを市内で初めて整備した。総事業費は約４００万円で、今年４月に着手、今月１１日に完成した。

　初日はすでに予約が入っていた７台に加え、偶然訪れた３台が追加で利用し満車に。好天に恵まれたこともあり、車の外にテーブルや椅子を出し、仲間同士で談笑する場面も見られた。帯広市から夫婦で訪れた原田文夫さん（６６）は「風呂も近くてトイレもきれい。スペースも広く、料金も安いので、何度でも利用したい」と太鼓判を押した。

　供用開始記念として、３１日まで赤いベレーの「レストラン鶴でビール、ソフトドリンク無料サービス（１台利用に付き１杯）」「利用者全員分の温泉入浴優待」という限定サービスを実施。早田社長は「近隣にはツルセンターやキャンプ場、パークゴルフ場などもあり、道の駅には観光コンシェルジュもいる。今後は地域の魅力とともに、情報発信に力を入れていきたい」と意欲を示した。

　開場期間は１０月末まで。問い合わせ、予約は同公社０１５４（６６）２３３０へ。