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日高報知新聞

高齢者が利便性を理解【新冠】

【新冠】町保健福祉課は月1回開催している高齢者のための「あんしん座談会」の特別編として20日、「メロディー号乗車体験」を行った。同バスに初めて乗る70~80代の高齢者11人が参加した。

 運転をいつまでも続けられないと考えていても、利便性を考えると車を手放せない人が多くいる中、自家用車に代わる交通手段として、町内を運行しているコミュニティバス「メロディー号」の乗り方や路線図など、乗車体験をすることで利便性を理解してもらう目的。

 この日は、早朝から町保健福祉課保険福祉グループ介護支援係の高橋昌嗣係長と仙波明子保健師ら4人の職員が引率。国保診療所前(新冠本町)からの若園大富線に乗車し、朝日小前、生活センター(緑丘)、若園入口、道道静内入口、生活館前(大富)、泊津生活館前などを経由し、国保診療所前に戻る路線を約1時間半かけて1周した。

 バス内では乗車中にバスの運行状況やバス券の発行、利用可能な路線、運転免許証の自主返納や返納に関しての補助金制度があることなどについて説明が行われた。また、途中のバス停から参加者以外の一般客の乗車もあったことで、運転手に行き先を告げたあと、降車時にバス券を出すなどの乗り方の一連の流れを実際に目で確認することができた。

 参加者は、今も車に乗っている人が大半を占めており、「バスがあることは知っていたが利用の仕方がわからずためらっていた」「近いうちに車を手放そうと思っていたので体験できてよかった」「免許を返納した後の交通手段として、とても参考になった」とそれぞれ話していた。

「メロディー号」に乗車する参加者たち

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