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函館新聞

フィンランド発祥モルック人気、函館でじわり浸透【函館】

昭和公園で開かれた函館モルックの会の練習会(12日)

 フィンランド発祥のスポーツ「モルック」が函館近郊でも人気を集めている。木製の棒を投げてピンを倒して得点を競うゲームで、年齢を問わず楽しむことができる。函館モルックの会(八ッ賀千穂代表)が市内で開く練習会には毎回20人ほどの愛好家が集まり、世代を超えて競技の輪が広まっている。

 函館モルックの会は八ッ賀代表が仕事で函館に転居した2020年に立ち上げて、SNSを通じて情報を発信したり、練習会や大会を開いている。夫の秀一さんが代表理事を務める一般社団法人日本モルック協会の公認団体で、八ッ賀さんは同協会の事務局長。フィンランド在住時に同国で世界大会に出場した経験があり、日本での競技の普及に努めてきた。

 競技は、「モルッカーリ」という木枠を置いた投擲(とうてき)位置から「モルック」と呼ぶ円柱の棒を投げて、1~12の番号が付いたピン「スキットル」に当てて倒す。森林大国フィンランド産のシラカバが原材料だ。複数本が倒れた場合は倒れた本数分、1本だけ倒した場合は書かれた数字が得点になり、50点に達した人が勝利になるが、50点を超えてしまうと25点からやり直し。ゲームの進行とともにピンが遠ざかって難易度が増し、相手の狙いを阻むような戦略性も求められる。

 12日に昭和公園(市昭和町)で開かれた練習会には初回体験者を含め約20人が参加。北斗浜分小6年生の木村倖君(11)と弟の同4年生、楽君(9)はテレビ番組で興味を持ち、函館でも活動があるのを知って昨年の5月から競技を続ける。倖君は「1投目で全部倒して12点が取れたり、遠くを狙って倒せると楽しい」とし、楽君も「投げる爽快感がいい」と、大人に混じって楽しむ。

 7月18日に開催する第3回モルック函館大会は予定を上回る参加申し込みがあり、上限を48チームに拡大して締め切った。同協会は2025年をめどに欧州以外で初めての世界大会を日本に誘致し、夏場の気候条件が良い函館での開催を目指している。八ッ賀代表は「初めての人でも手軽で簡単にできる。老若男女問わず、同じフィールドで競技ができるのが魅力」と話している。

 次回の練習会は26日午前10時から、昭和公園内テニスコート近くの広場で開催する。初回体験は無料、2回目以降は維持費として1人200円。事前申し込みが必要で、メール(hakodatemolkky@gmail.com)、またはツイッターかフェイスブックで「函館モルックの会」で検索を。

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