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函館新聞

シネマアイリスが日本映画プロフェッショナル大賞特別賞【函館】

記念の盾を手にする菅原代表

 第31回日本映画プロフェッショナル大賞(日プロ大賞、実行委主催)が8日発表され、映画界への長年の功績に対する評価として函館市民映画館シネマアイリス(函館市本町、菅原和博代表)が特別賞を受賞した。同時に同館が製作し、昨年公開の映画「草の響き」(斎藤久志監督)は2021年ベストテンの8位にランクインした。

 日プロ大賞は1992年に創設。映画ジャーナリストの大高宏雄さんが主催、実行委員長を務め、映画製作関係者や評論家ら28人が選考委員を務める。

 同館は96年開館で昨年が25周年。これまでに「海炭市叙景」(熊切和嘉監督、2010年)を皮切りに函館出身の作家、佐藤泰志(1949~90年)原作の映画をオール函館ロケで5本製作。日プロ大賞では第26回のベスト6位に「オーバー・フェンス」(山下敦弘監督)、第28回の作品賞とベスト1位に「きみの鳥はうたえる」(三宅唱監督)などが選ばれている。

 受賞発表に合わせて同館には「映画館の開設から25年。映画の製作にも進出し、北海道・函館の地にとどまらない映画文化の普及に尽力されてきました」と受賞理由が刻まれた記念の盾が届いた。菅原代表(66)は「映画賞で映画館としての受賞は初めて。これまで支えてくれた函館市民に与えられた賞であり、うれしい。映画館は苦しい時代だが、受賞を励みにして映画製作にも取り組み、市民に楽しんでもらえるよう努力していきたい」と話している。

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