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十勝毎日新聞

「音楽は1次産業。農業と近い」 「BEGIN」比嘉さん 十勝農家と語る【十勝】

 音更町文化センターで6月3日に行われる沖縄出身の人気バンド「BEGIN(ビギン)」のコンサートにちなみ、ボーカルの比嘉栄昇さんと十勝管内の農家らによるオンライントークの動画がインターネットで公開されている。音楽と農業の共通点などを語り合っている。

オンライントークに参加した(左上から時計回りに)小川准教授、尾藤さん、小山さん、掛村さん、比嘉さん

 オンライントークは、コンサートを共催する人材派遣業などのYUIME(ゆいめ、東京)が企画。「これからの日本の農業の発展」をテーマに、比嘉さんと、畑作農家の尾藤光一さん、(芽室)、小山勉さん(同)、飲食店経営の掛村真二さん(帯広)が参加した。東京農大の小川繁幸准教授が司会を務めた。

 北海道と沖縄のつながりについて、尾藤さんは土づくりで大切なミネラルバランスに注目。「海と近いバランスだと微生物が活性化する。生き物も植物も元は海から生まれた。自然に戻していく形がいい結果になるのでは」と語った。

 沖縄に軸足を置いて活動するBEGINに対し、掛村さんは「自分も十勝が大好きで自慢。多くの人に来て好きになってもらいたい。そう考える人が増えれば日本はもっとよくなる」と話した。これから農業がブームになるとの比嘉さんの期待に、小山さんは「触れてもらえる場をもっと増やしていきたい」と語った。

 比嘉さんは、ゼロから物を生み出していく点で、「音楽は1次産業だと思う。音楽と農業の在り方はとても近い」と強調。音楽と食は同じ空間にあることが多いとし、「今はディナーショーはできないが、北海道の広大な畑で収穫を祝いながら生の音楽を届けるようなことができればいい」と話していた。

 動画は前後半で計約1時間半。動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開中で、YUIMEのホームページからアクセスできる。

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