初日を迎えた岸壁炉ばたを楽しむ来場者たち

　釧路に初夏の訪れを告げる風物詩「岸壁炉ばた」が２０日、釧路フィッシャーマンズワーフＭＯＯ（市錦町２）の野外テントで始まり、多くの地域住民や観光客らが釧路の食を楽しんだ。

　釧路河畔開発公社が運営する同炉ばたは、釧路港の岸壁で幣舞橋を眺めながら地場産食材の炭火焼きを楽しめる、他に類を見ない飲食スポット。今年から食材の販売ブースを肉や魚などのジャンルごとに分けたほか、新メニューとしてラーメンやソフトクリームの提供も始めた。

　この日は午後５時にオープンし、同６時ごろには家族連れや予約客などでにぎわいをみせた。出張で東京から来釧していた大石慎也さん（３０）は「東京ではこの値段じゃ絶対に食べられない。釧路の食を楽しんでいきたい」と話していた。

　店舗オーナーの宇佐美龍さん（７０）は「旬に合わせた魚介を中心に、地元のおいしい食を取りそろえている。ぜひ食べに来てほしい」と来場を呼び掛けている。営業時間は午後５時～同９時で、期間は１０月３１日まで。オープン記念として、２０～３１日は通常５５０円の生ビール中ジョッキを３５０円で提供している。