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十勝毎日新聞

お笑いコンビ「オクラホマ」ユーチューブ投稿【芽室】

 芽室町内の景観や食を題材にしたユーチューブ動画が話題を呼んでいる。制作者はタレントでお笑いコンビ「オクラホマ」の藤尾仁志さん(43)。これまで、道内各地でソロキャンプをしながら、その土地の魅力を伝える覆面ユーチューバーとして活動していたが、「名前を出して、責任を持ってまちの良さを伝えたい」と4月に活動を公表。芽室町を題材とした動画では、10線防風林や美生ダムなどに焦点を当て、自身が町内に滞在した数日間を映像に収めている。

防風林のそばの畑でクレヨン画を描く藤尾さん(ユーチューブの動画から)

 藤尾さんが動画投稿を思いついたのは2020年の初めごろ。新型コロナウイルスの影響で、予定していたロケが中止になるなど「社会に閉塞(へいそく)感を感じていた」とき、ユーチューブ上でソロキャンプの様子を発信している動画を見つけた。

 これまでタレントとして、番組制作者の思いに沿った活動を続けてきた。自らが撮影や編集をし、誰かに思いを伝えることにも挑戦しようと動画制作に取り掛かった。

 チャンネル名は「いろひろい」。もともと得意だったクレヨン画を生かし、道内の魅力的な市町村を訪れ、滞在中に捉えたそのまちの「色」をキャンバスに描くまでを動画に収めている。

 芽室町には、町役場魅力創造課の渡辺浩二さん(47)を通じて、来訪が決まった。21年1月末に数日間滞在し、町内の10線防風林近くにある畑の一角を借りてテントを張った。町内の酪農、畑作農家に取材し、生産者の思いを取り上げた。

 特別な許可を得て美生ダムも撮影。過去に農林課長としてダムの維持管理を担当した手島旭町長にもインタビューした。「一つの作品を作る上で、協力してくれる人に失礼があってはいけない」と、取材に3、4時間をかけることもあった。編集は仕事の合間に1カ月ほどかけて行い、同年4月に公開した。

 芽室での撮影を振り返り「人々が作り、守り続けた防風林や美生ダムは一つの物語でつながっているよう」と藤尾さん。畑で過ごしたことで「木に守られていると身をもって感じた」。また、住民らとの交流を通じて「結束力の強さを感じ、芽室の人が大好きになった」という。動画の撮影に立ち会った渡辺さんも「まちの魅力を上手に伝えてくれ、住んでいる人の思いに共感できた」と話す。

 藤尾さんのチャンネルでは現在、十勝で唯一の芽室町を含め、道内12市町村を訪れた動画を公開している。その中で芽室は「北海道の雄大さとリアルな人の営みが凝縮されている」と感じている。今後も道内各地の魅力的な土地に足を運び、動画を撮り続ける予定だ。

藤尾仁志さん(クリエイティブオフィスキュー提供)

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