幕末オペラ「歳三を愛した女」をＰＲする吉田さん

　男性オペラ歌手８人組ユニット「ＴＨＥ　ＬＥＧＥＮＤ（ザ・レジェンド）」が出演する土方歳三を主人公とした「幕末オペラ　新撰組外伝『歳三を愛した女』」の函館公演が９月２８日、市芸術ホールで開かれる。７月の名古屋を皮切りに、全国６カ所８公演のツアーを新選組終焉の地、函館・五稜郭で締めくくる。

　オリジナル楽曲で送る歴史オペラ。原作・作詞は、コンタクトレンズ事業のメニコン（名古屋市）の田中英成社長が「あおい英斗」名義で手掛けた作品。道内のＦＭ局ＡＩＲーＧでラジオミュージカルと放送されたことがあり、２０２０年に舞台化が決まっていたが新型コロナウイルス禍で公演できず、同年は映像作品を制作。昨年、名古屋での初演は好評を博し、今年、新選組ゆかりの地を交えた全国ツアーとして再演する。

　主要役はほぼダブルキャストでの配役で、ザ・レジェンドが土方や近藤勇、沖田総司など、ヒロイン「お弥代」役は蘭乃はなさん、青木萌さんが務める。物語は、日野や京都、会津と幕末を駆け抜けた新選組を追い、殺陣や恋愛要素を織り交ぜながら箱館戦争での土方の死までを描く。日本語のせりふと歌に合わせ、映像技術を駆使し、エンターテインメント性の高い舞台となる。

　函館公演を盛り上げて行こうと、土方役の菅原浩史さん（函館公演に出演）と内田智一さんの２人は、５月２１日に開かれる第５３回箱館五稜郭祭の土方歳三コンテストにエントリーした。ＰＲのため、このほど函館新聞社を訪れたレジェンドのメンバーで脚本・演出を担当し、近藤役でもある吉田知明さんは「土方歳三と言えば函館、五稜郭は欠かせず、この地で千秋楽を迎えるのは作品にとっても重要なこと。市民の皆さんと一緒に楽しんでいきたい」と意気込む。

　チケットは全席指定。前売り８０００円、当日５００円増。問い合わせはメニコンビジネスアシストイベント・クリエーション部（０５２・９３５・１６３０）へ。