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函館新聞

地酒「函館奉行」初の最高金賞 ワイングラスでおいしい日本酒アワード【函館】

「函館奉行」の最高金賞を喜ぶ北海道食品開発流通地興の谷沢代表(左)と大久保彰之常務理事

 函館産の酒米を使用した地酒「函館奉行」が、酒造関係者によるコンテスト「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022」のプレミアム純米部門で最高金賞を受賞した。同コンテストでは15年以来の受賞で、最高金賞は初めて。地元関係者は「良いお酒と認知していただき、今後の生産拡大の励みになる」と喜んでいる。

 「函館奉行」は酒造好適米「吟風」を原料に使い、市内亀尾地区の休耕田を活用して2014年に販売を開始。それまで函館に酒蔵がなかったことから、北海道新幹線開業による観光客の増加を見据えて一般財団法人北海道食品開発流通地興(函館、谷沢広代表理事)が企画した。

 同コンテストは、海外で一般的なワイングラスで酒を楽しむスタイルにちなみ、日本酒の需要を掘り起こそうと11年に開始。函館奉行は15年に醸造元の小西酒造(兵庫県伊丹市)が初出品し、メイン部門で金賞を獲得した。その後、函館奉行は値上げに伴い同部門の対象から外れていたが、同部門を超える純米・純米吟醸酒が対象となるプレミアム純米部門に今回、同社が満を持して出品した。

 コンテスト全体には全国各地の292社から1064点、プレミアム純米部門には全国各地から312点がエントリー。審査は3月上旬、銘柄を伏せてワイングラスに注がれた状態で40人の審査員が酒の色や味、香りなどを7段階で評価し、最高金賞の16品の一つに選ばれた。

 亀尾地区での酒米生産は初年度の3・2トンから年々作付面積を拡大し、昨年は25トン。中国や香港への輸出や中国の通販サイトでの販売など多角的な展開を進めている。12年に同財団を設立した谷沢代表は「地域の酒蔵で作るのが基本だが当時は函館になく、老舗の小西酒造とドッキングすることでここまできた。同社や生産者、販売先のイチマス(湯川町1)などの尽力がなければ受賞はなく、地域のお客さんに愛されて長続きできた」と、10年越しの最高金賞に感慨深げ。「海外に輸出してきた経緯を踏まえ、多くの引き合いに対応していきたい」と、意欲を新たにしている。

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