自閉症の画家太田さん個展 函館初開催 12日からいしい画廊
福岡市在住で、知的障害を伴う自閉症の画家太田宏介さん(40)の個展が12日から、いしい画廊(函館市本町31)で開かれる。函館初開催で、宏介さんの兄で全国きょうだいの会の信介さん(47)が主催し、14日は午後6時から同画廊でパネルディスカッションを行う。
個展は、函館きょうだいの会設立準備会(大塚陽子代表)が企画。重度知的障がいの弟を持つ大塚代表(68)は、10年以上もの間、認知症の母を介護してきたが、3年前に母を亡くした後、必然的に弟の保護者的役割になった。
同じような境遇にある人たちが情報交換し合い交流を深める全国きょうだいの会を知ったのをきっかけに、信介さんとも知り合い、京都きょうだいの会などに参加し、つながりを深めている。
2歳で自閉症と診断された宏介さんは造形教室で絵を描くことに出合い、アクリル絵の具を使い、動物や花などをモチーフにした色鮮やかな作品を描く。パネルディスカッションは信介さんと大塚さんが登壇し「きょうだいの想い。~カミングアウト・就職・結婚・親なき後について感じた事。~」をテーマに体験談などを語る。
大塚代表は「色使いもきれいで元気の出る作品。きょうだいが抱えている問題がたくさんあり、悩んでいる人は多い。ともに考えていきませんか」と呼び掛けている。
個展は15日まで、午前11時~午後5時。入場無料。問い合わせは同画廊(0138・53・2881)へ。
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