サクラが開花し花見客が訪れた函館公園（午後１時５０分ごろ）

　函館でサクラの開花を迎えてから初の週末となった２３日、青空が広がったこともあり、市内有数のサクラの名所である函館公園では、終日多くの家族連れらが花見を楽しむ姿が見られた。

　五稜郭公園と比べ起伏の多い函館公園内では、場所によってサクラを上から見下ろしたり、花びらを同じ目線で楽しめるのが魅力の一つ。今年は新型コロナウイルス感染防止対策を講じつつ、５月８日まで噴水広場で３０の露店が営業。園内での飲酒や宴会、食べ歩きは禁止だが、家族連れがサクラの下で散策や写真撮影を楽しむなど、思い思いに花見を満喫していた。

　市内宝来町の無職の女性（９２）は「コロナの影響で外に出る機会が減ってしまった中で、こうしてきれいなサクラを見ることができ元気をもらった。暖かな陽気と公園内のにぎやかな雰囲気はとても心地よく、楽しい気持ち」と話していた。

　露店の営業時間は午前１０時から午後７時。