余剰ワクチン214人分廃棄へ 職域、キャンセル相次ぎ【音更】
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町商工会で保管している3回目の職域接種で使用するモデルナ社製のワクチン
音更町商工会(山本英明会長、会員642事業所)が実施している新型コロナウイルスワクチンの3回目の職域接種で、余剰となったワクチンの廃棄処分が決定的となった。キャンセルが相次ぎ、再募集も低調に終わったため。
町商工会によると、会員やその家族、従業員らを対象に、13日を申し込み期限に接種希望者を再募集(150人分)したが、新たに23人の応募にとどまった。 町商工会の職域接種は複合施設「プロスパ6」(大通6)を会場に、3月19日に開始した。同月は計4日間で671人が接種。今月は23、24両日に実施予定で、再募集分を含め315人が予約している。
2回目接種後、半年以上経過した18歳以上を対象に、2回目までと同じくモデルナ社製のワクチンを使用。1月末時点では1225人が希望していた。これを受けて国から2月下旬と今月8日に1200人分のワクチン供給を受けたが、キャンセルが相次いだため150人分を再募集した。
キャンセルの主な理由は、在住する自治体で職域よりも早く接種できたことや、副反応への不安、接種後の効果の不透明さなどがある。14日時点で214人分が供給過剰の状態にある。
町商工会では、国の指針に従って「廃棄処分することになる」としている。ワクチンの使用期限は約半年後の10月25日まであるが、3回目の職域接種の最終回となる24日以降、速やかに廃棄処分する。町商工会は「4回目の接種があるのであれば、そちらに回すような手立てを考えてくれれば…」と肩を落としている。
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