ロシアとウクライナの国花 ヒマワリで笑顔広げる かざし電気、全国プロジェクト参加
苫小牧市表町のかざし電気(嘉指基博社長)は今月、ヒマワリの種を市民らに無料で配る「祈世界平和 ひまわりプロジェクト」に乗り出す。まちをヒマワリの花でいっぱいにし、新型コロナウイルス禍が続くまちに笑顔を広げるとともに、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻終結を願う。全国の地域電器店が参加するプロジェクトで、嘉指社長(62)は「心を一つにし、一日も早く平穏な日常が戻るよう祈りたい」と話す。
全国の電器店でつくる「笑倍(しょうばい)繁盛絆之会」を運営する卸売業、南九州デジタル(鹿児島市)が、同会の加盟店を対象に企画した。
「スマイルラッシュ」と呼ばれる、高さ50センチぐらいまで成長するミニヒマワリの種を1人1粒配布し、自宅などで育ててもらう。
まずは400粒の種を用意し、顧客をはじめ、希望する市民に提供する。生育状況をSNS(インターネット交流サイト)上で共有し、種を受け取った人たちの交流の輪も広げたい考えだ。
これまでもまちを元気づけよう―と、ふれあいサロンやビンゴ大会などを企画し、住民の交流を促してきたかざし電気。コロナ禍のまちに少しでも元気を―プロジェクト参加を決め、準備を本格化させた矢先、ロシアがウクライナに軍事侵攻するという衝撃のニュースが飛び込んできた。
「ヒマワリはロシアとウクライナの国花。ヒマワリを通じ、世界平和への祈りを一つにできれば」と嘉指社長。プロジェクトをより多くの人に知ってもらえるよう3月、SNSなどでの情報発信もスタートさせた。
種は15日ごろから店頭で配布予定。プロジェクトへの賛同者を増やし、町内会や商店会にも共感の輪が広がることを期待している。
まちのあちこちに鮮やかな黄色い花を咲かせて市民の心を和ませると同時に、遠く離れたウクライナで苦しむ人たちに応援の気持ちを届けたい考えだ。
種の配布やプロジェクトに関する問い合わせはかざし電気 電話0144(33)9108。
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