大空に浮かぶこいのぼり

　登別市郷土資料館（傳法満館長）は５日、片倉町の敷地内にこいのぼり８３匹を掲げた。１９９３年から続く春の風物詩「大空を泳ぐこいのぼり」。５月５日まで春風に吹かれている。

　同資料館のボランティア「ＳＬＧ」のメンバー５人と草塩建設の社員４人、同館スタッフ２人が設置作業を担った。例年は１００匹ほどを飾っていたが、メンバーの高齢化で管理が難しく、今年は庭園だけの飾り付けとなった。

　資料館の屋根から約２０メートルのロープに、長さ１～４メートルのさまざまな色のこいのぼりを取り付け、ロープを張ると青空に浮き上がった。

　草塩建設の鶴田貴紀管理部長は「桜が咲くと近くの幼稚園児たちが訪れる。喜んでいる姿をみると、うれしくなる」。ＳＬＧの小笠原康副会長（７４）は「配色やサイズを考えた。多くの人に見てもらいたい」と笑顔を見せていた。

　同館の傳法館長は「コロナ下でも大空に泳ぐこいのぼりを見て元気になってほしい」と、来館を呼び掛けている。問い合わせは同資料館、電話０１４３・８８局１３３９番へ。