町の小児医療支え18年 こどもクリニック閉院へ【音更】
音更町木野西通15に開院以来18年の歴史を刻んだ「医療法人社団 音更こどもクリニック」(清水重男理事長)が今月末に閉院する。清水理事長(65)は「体力的なこともあって閉院することを決めたが、小児科医は辞めずに続ける」と話している。
清水理事長は1956年、京都府向日市生まれ。同府内の向陽小、乙訓中(現・勝山中)、乙訓高、旭川医大医学部を卒業。「実家は農家。跡を継ぐのが嫌で、親元から離れた北海道の大学を受験した」と笑う。北大に合格したが、腕試しのつもりで受験した旭川医大医学部にも合格。「せっかくなので医師を目指すことにした」と振り返る。
旭川医大を卒業後、82年に旭川医大小児科学教室入局、付属病院勤務。深川市立病院、富良野協会病院などを経て、音更の旧幸北病院(現・音更宏明館病院)に勤務。その後も市立芦別病院などを経て、2003年10月に音更で開業医となった。旧幸北病院の勤務医だった頃の人脈などで、同クリニックを開院に至った。「とにかく臨床にこだわった。子どもも大人も誰もが話しやすく、親しみやすい医者でありたい」と話す。
19年にがんを患い、今も完治はしていない。同クリニックは閉院するが、4月からは付近にある帯広徳洲会病院(棟方隆院長、音更町木野西通14)で非常勤医として働くことが決まっている。「これからも体と相談しながら、患者の子どもや親たちと向き合い続けたい」と話す。
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