町の盛り上げに挑戦 兵庫の大学生2人【浦幌】
一般社団法人「十勝うらほろ樂舎」(近江正隆代表理事)のインターン生として関西学院大学(兵庫県)の女子学生2人が2月8日~3月15日の約5週間、浦幌町に滞在し、町民を紹介する図鑑の作製や、地元の小・中学生を対象にした体験ツアーを実施した。
町民図鑑や体験ツアー企画
同大2年で社会学部を専攻する坂野舞さん(20)と、同大1年で経済学部を専攻する伊藤ノアさん(19)=いずれも神戸市出身=が、同大の実習制度「ハンズオン・インターンシップ」を活用し、憧れの北海道・浦幌を選んだ。
2人は北町の公営住宅に寝泊まりしながら、上浦幌地区の酪農家を訪れて搾乳を体験したり、町民にインタビューしたりして、浦幌に関する学びを深めていった。こうして形となった「町民ずかん」では、農業者ら6人にスポットライトを当て、写真やイラスト、クイズも交えながらその人物の横顔などを紹介している。
また、地元で活躍する町民の魅力を再認識してもらおうと体験ツアーも企画し、浦幌とコミュニケーションを掛け合わせて「URAHORATON(ウラホレーション)」と命名。12日に開催し、浦幌小と浦幌中から男女7人が参加した。
まずは老舗そば店「かし和家」を訪れ、3代目店主の近江幹太さんのそば打ちを目にし、店を紹介するポスターを作った。その後、竹村勇二さんが昨年9月に始めたキッチンカー「Nirvana」にも乗り込み、竹村さんの手ほどきを受けてピザ作りなどに挑戦した。
配布された町民ずかんの最終ページに記念写真を貼り付け、思い出を刻んだ。参加した浦幌小5年の男子児童(11)は「ピザ作りが楽しかった。生地がモチモチしていておいしかった」と話していた。
坂野さんは「そば打ちの様子を前屈みになって見たり、学んだことをぼそっとつぶやいたり、子どもたちの自主性が見て取れた」、伊藤さんは「私たちのやることに皆さんが協力してくれた。町民の優しさを感じた」と振り返り、2人は「浦幌は第二の故郷。また来たい」と口をそろえた。
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