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函館新聞

ブリ消費拡大へ網起こし見学会、機能性成分測定など新事業 渡島総合振興局【函館】

 道南で水揚げが増えているブリの消費を拡大するため、渡島総合振興局は新年度、ブリの網起こし見学会の開催やブリのDHA・EPA含有量を測定する新たな取り組みに着手する。料理人の卵たちに水揚げから流通までを知ってもらうことで、魅力的な食材として認知度を高める。また、機能性成分などの新たな価値を見出し、PRを強化する考え。  振興局が発表した渡島管内(八雲町熊石地区を除く)の2021年の漁業生産高(速報値)によると、ブリの数量は前年比35%減の7271トン、金額は前年と同額の10億円。数量は20年に1958年の統計開始以来、過去最多を記録し、初めて1万トンを超えたが、21年は前年を下回ったものの、単価(142円、同59%増)が高くなり、金額は前年並みを維持した。

 定置網の網起こし見学会は、函館短大付設調理製菓専門学校の学生を対象に10月に管内の現場で予定している。漁船には同乗できないため、磯舟に乗り間近で見学する。学生は普段から「ブリ料理コンテスト」などでブリを扱っており、より親しみを持ってもらうのが狙い。

 機能性成分含有量の測定は、函館の研究機関ではDHA・EPAの測定ができないため、千歳市にある日本食品分析センター千歳研究所に委託。函館で10月に捕れるブリを対象に、含有量を他の青魚と比較する。含有量が高いと特定されれば、栄養素の優れた食品としてPRできる。

 このほか、函館水産高校の生徒が考案したブリを使ったフレークの製品化を目指す。管内の水産加工業者に働き掛け、試作製造を重ね、商品化まで持っていく方法を探る。消費拡大イベントでは、はこだて海の教室実行委と連携し、10月にグルメイベント「函館ブリフェス」の開催を計画。浜の母さんの協力で、ブリの料理教室も開く考え。  2020~22年度の3カ年で、脂肪分や鮮度指標の調査、ヒスタミン検査を実施しており、最終年度となる22年度もデータを蓄積する。

 振興局が20~24年度に取り組む独自事業「ブリの活用連携促進事業」で、22年度の予算額は174万5000円。水産課の榊原滋漁政係長は「学生たちに興味を持ってもらい、社会に出た際、ブリの料理を作ってもらう効果を期待したい。ブリの資源量は引き続き高水準にあり、水産加工業者や飲食店での活用を促し、消費拡大を後押ししたい」と意気込んでいる。

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