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函館新聞

マッチング率6割 労働力確保へ「1日農業バイト」アプリ【北斗】

スマホで求人、求職とも完結する1日農業バイトアプリ

 【北斗】JA新はこだて(横道重人組合長)は、農業でアルバイトをしたい人と働き手がほしい農家をつなぐ1日農業バイトアプリ「デイワーク」の運用に力を入れている。特定の時期にだけ単発で雇用したい農家の需要に応えるもので、2020年3月の運用開始から2年間のマッチング率は59%。JAは登録農家を増やすとともに、求人も出してもらえるよう働き掛けを強化する考え。

 神奈川県鎌倉市の「鎌倉インダストリーズ」がアプリを開発。道南のJAでは、JAきたひやまも運用している。スマートフォンを通じ、生産者、求職者とも無料で登録できる。

 JA新はこだては20年3月に運用を始め、7基幹支店のうち、厚沢部、知内、大野、七飯の4支店で利用。登録農家は84戸で、実際に求人を出したのは22戸となっている。

 2カ年の集計結果によると、募集人数は800人、応募人数は596人、成立人数は470人、マッチング率は59%。求職者の実績は20代が25%、30代が23%、40代が29%と若い世代が多い。性別は男性49%、女性51%で、68%が函館在住者となっている。職業別では、会社員(正社員)が34%と最多で、副業や新型コロナウイルスの影響で仕事が休みになった人も一定程度いたとみられる。

 JAが生産者5戸(北斗市4戸、七飯町1戸)に聞き取り調査したところ、利用に関し「全く抵抗はなかった」が4戸、アプリの使用感は「面倒ではなかった」が4戸、時給に換算すると900円~1000円、使った感想では「応募者は若い人が多い」「3~4日あれば反応は早い」などの声が挙がった。4戸が「他農家に勧められる」「すごく満足」と答えたことも分かった。

 一方で、アプリでの雇用を敬遠▽スマホを使いこなせていない▽コロナ禍で集まる機会がなくシステムの良さが伝わっていない―などの課題も浮き彫りになった。

 JAが18年に実施した組合員意向調査では、特定時期に労働力が不足するとした割合が52%に上り、対応では55%が雇用で対応したいと答えた。

 JA営農課の山崎守課長は「特定の時期にスポット的に雇用したい農家には最適の仕組み。今後は具体的な作業例を明示しながら、登録農家を増やしていきたい。アプリの魅力を積極的にPRし、一層の雇用確保につなげたい」と話している。

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