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日高報知新聞

ひだか・ホース・フレンズ【日高】

【日高】日高管内各町、日高管内各農協、日高軽種馬農協ほか日高管内26の関係団体で構成する「日高軽種馬振興対策推進協議会」では、軽種馬生産界の発展継続のため、産地支援、ホッカイドウ競馬支援、地域産業の振興、馬文化の継承を軸に、積極的な要請・陳情活動などの支援活動を行っている。

 日高軽種馬振興対策推進協議会は、軽種馬産業の啓もう普及、担い手、後継者、労働者不足など、日高地域活性化へ向けた地域課題解決のため、同協議会内に「日高地域活性化支援室」を設置し、「ひだか・ホース・フレンズ」を通して軽種馬人材構成事業、馬産地の啓もう普及事業、引退競走馬の利活用推進事業など―実馬を活用した各種事業に取り組んでいく。

 人手不足が深刻な軽種馬牧場の人材確保のため、研修施設『ひだか・ホース・フレンズ』を日高町緑町に開設。施設は、日高軽種馬農協が2010年まで運営していた旧門別種馬場の設備を活用。きゅう舎や放牧地などを備え、寮は、旧施設の職員住宅を使用する。自治体からの助成金や、施設で繫養する引退馬の預託金などで運営費をまかない、研修生は食費や交通費を除き無料。現場で指導に当たるスタッフは2人(男性1人・女性1人)。

 同協議会では軽種馬生産牧場への就農向けた2種類のコースを用意。次のプログラムで研修生を募集している。

 ①「お仕事体験プログラム(2泊3日)」=馬のふれあい、餌あげ、きゅう舎作業などの牧場の一日を経験豊富な場長の元で体験・見学を行う。

 ②「就農養成プログラム」=軽種馬生産牧場へ就農や馬に関する職業に就くために研修を希望する人、中卒以上で健康状態が良好かつ体験期間中に寮生活ができる人が対象。

 内容は引き馬、手入れなどの馬の取り扱い、給餌、集放牧、寝藁作業などのきゅう舎作業、施設管理、環境整備など生産牧場就農のための技術の習得のほか、競馬場や育成・生産牧場などで経験のある場長が指導(時期によっては競馬場見学、セリ市見学などもある)。同牧場で1~2カ月の研修を行い、馬の集放牧ができるまでを目標にし、就職候補先の牧場で牧場研修を1カ月行う(最長3カ月)。

 両プログラムとも最大3人まで募集。申し込みは随時受け付けており、希望日時から10日前までに申し込むこと。

 日高管内で競走馬の育成技術を学ぶ施設は、浦河町の軽種馬育成調教センターなどがすでにあるが、研修内容に騎乗訓練が含まれることや、修了まで1年程度の期間を要することから、「より気軽に牧場仕事を体験できる場が必要」と考え開設に至った。

 昨年9月から会員制交流サイト(SNS)などで研修生を募集したところ、関東、関西圏から申し込みが多くあり、これまで10代~40代の男女10人が参加している。

 1月13日から就農育成プログラムを受講している愛知県の川合豊さんは、「高校生の時に北海道を訪れて馬を見た。昨年、浦河町移住体験に参加した時に『ひだか・ホース・フレンズ』のことを知った。以前の仕事の時には感じられない楽しさを感じている。馬の性格などもわかるようになり意欲が沸いてきている。施設で知識を習得し就農を目指したい」と話した。

 現場で指導に当たる村上善巳場長は、「馬が好きで馬に携わる仕事に就きたいという思いを強く感じる。ほとんどの人が他の企業で働いていた人。この仕事に従事していけるようフォローしてあげたい。この仕事が楽しいと思えることが何より大切」と強調。

 日高軽種馬農協の小島謙治業務部長は、「若い人の問い合わせや、参加希望が予想以上に多い。競馬の盛り上がり、ゲームがきっかけになり馬に興味を持った人たちが多い。この取り組みは、JRAも注目しているようだ。長期的に続き、人材確保につなげて日高の軽種馬産業が盛り上がるよう取り組んでいきたい」と話した。

 プログラムの詳しい問い合わせは日高軽種馬農協(http://www.uma-tomo.com/)へ

馬に声掛けをしながら手入れをする研修生

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