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渡島漁業数量15万トン 金額314億円、ホタテ下支え【函館】

 渡島総合振興局は、渡島管内(八雲町熊石地区を除く)の2021年の漁業生産高(速報値)を発表した。数量が前年比32%増の15万4000トン、金額が同17%増の314億円となり、金額は過去10年で最低だった20年(267億円)を上回ったものの、3番目に少ない。へい死(突然死)から生産回復した養殖ホタテが全体の数量、金額ともカバーした。

 管内14漁協からの報告を基にまとめた。主要魚種では、ホタテが同37%増の5万2455トン、同88%増の128億円。生産回復に加え、中国向け輸出が回復し単価(244円、同37%増)も戻りつつある。

 漁獲量2位はサバで、2万3904トン(同44%増)。近年、水揚げ好調が続き、金額は同43%増の8億円だった。3位はスケトウダラで、同38%増の2万25トン、同21%増の13億円。漁場が渡島沿岸に形成されたのが要因とみられる。

 ウニは、道東の太平洋沿岸を中心に赤潮による漁業被害を受けて品薄となり、同1%増の142トン、同27%増の13億円。輸出が好調に転じたナマコは、同29%減の253トン、同14%減の11億円だったが、単価が同21%増の4168円。

 ブリは同35%減の7271トン、前年と同額の10億円。数量は20年に1958年の統計開始以来、過去最高を記録し、初めて1万トンを超えていたが、数量減の21年は単価(142円、同59%増)が上がったため、金額は前年並みを維持した。

 一方、スルメイカは同4%増の2309トン、同6%増の15億円で低水準のまま横ばい。コンブは同8%減の4182トン、同31%減の52億円。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、飲食店需要が減り、だしコンブの消費が苦戦を強いられた。

 このほか、ミズダコは同9%増の1461トン、同22%増の11億円。不漁の長期化が続くサケは同51%減の584トン、同40%減の6億円と厳しい結果となった。

 振興局水産課の高谷則幸課長は「21年はホタテに助けてもらった。現在は5万トン台だが、本来の水揚げ量は7万~8万トンあり、引き続き生産回復に努める。コンブはコロナ禍が収まらないと需要が厳しい。公共事業で天然コンブの回復を後押しする。スルメイカは1年魚で、道南で産卵する訳ではないので何ともしがたい。水揚げ好調が続くブリは消費拡大に力を入れたい」と話している。

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