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日高報知新聞

村下巧選手(野深スケート少年団)全国優勝【浦河】

 1月29日から2月1日まで長野県のエムウェーブで開かれた「2021年度全国中学校体育大会兼第42回全国中学校スケート大会」に出場した浦河町の村下巧(たくみ)選手(野深スケート少年団)が、1日に行われた男子1500㍍で1分51秒67のタイムで優勝した。同タイムは歴代の全国2番目のタイムで、北海道では最速タイムだ。

 29日に男子3000㍍に出場した村下選手(15)は3分58秒48のタイムで2位。「前半攻めていくレースをしようと思っていた」と話し、「コンディションも悪くなく、タイムも自己ベストで納得はしているが、結果的にさらに上がいた。2種目優勝を掲げていたため、悔しい気持ちはあった」と振り返った。「1500㍍に向けて、ほかのレースも見て刺激を受けつつ気持ちを高めていった」。

 迎えた1日の男子1500㍍。少年団の林博幸監督(52)から「出し切れば勝てる」と送り出され、3000㍍同様前半から攻めていくスタイルは変えず滑りきるとタイムは2位に1秒93差をつける圧巻の1分51秒67(自己ベスト)。林監督は「完璧。すごいものを見せてもらった」と舌を巻き、レースを見ていた他チームの監督からも「強いね」と脱帽の声があがったという。

 大会を終えて村下選手は「小学1年から9年間、野深スケート少年団にお世話になり、この大会は『集大成』と位置付けていた。自分の中でも大事な大会だった。優勝できてうれしい」と話した。

 「大会のために毎日の練習や一本一本大事にして、この練習が意味のあるものになるように取り組んだ。冬休み中も卒団した先輩に練習を手伝ってもらうなどサポートしてくれた。監督が自宅の車庫に練習機器を設置してくれたり、関係者が夜遅くからリンク整備してくれたりなど、いろいろな人へこの大会で結果を出し恩返しがしたいと思っていた。周りの人の支えがあったからこそ、今の自分がいて、優勝できた」と感謝した。

 林監督は「優勝はとにかくホッとした。無事に勝ってくれて良かった。(村下選手は)練習に取り組む姿が素晴らしい。こんなに頑張る子は今まで見たことがない。頑張り屋でしっかり者。特に直線の練習で用いる一本足走法は人一倍練習してきた」。「彼を支えてくれた周りの人たちのおかげもある」と感謝し、「高校からは新たなステージでチャレンジして全日本ジュニア優勝など、また頑張ってほしい」とエールを送った。

 現在、村下選手は日本スケート連盟がジュニア世代の育成、強化策として昨年4月に開設した「スピードスケートエリートアカデミー」の第2期生として、帯広市の星槎国際高校帯広に進学の準備を進めている。「行く以上は中途半端にはできない。覚悟を持って行く」と決意表明し、また「国内はもとより世界で活躍できる選手になりたい。目標は8年後の札幌で予定されている札幌五輪に出ること」と力強く話した。

 卒団するにあたり後輩へ「目標を持っていないと頑張れないと思う。好きだからやるのは良いことだが、やるなら上を目指してほしい。自分はこれからどうなりたいのかを考えながら、常に初心を忘れず、周りの人への感謝を忘れずに頑張ってほしい」とメッセージを送った。

管内初の全国中学スケート大会優勝を果たした村下選手

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