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十勝毎日新聞

中学制服ジェンダーレス 全5校 24年度から導入【音更】

 音更町の全中学校(5校)は、性別に関係なくスラックスやスカートを選べる「ジェンダーレス制服」を2024年度から導入する。ジェンダーへの配慮のみならず、生徒の意向を尊重する。22、23年度は移行期間として、現行の女子用の上着にスラックスを合わせられるようにするほか、新年度から各学校で授業を通してLGBTQ(性的マイノリティー)への理解を促していく。

 文科省は15年度に出した通知で、性同一性障害の児童生徒に対する学校の支援事例として「自認する性別の制服・衣服や、体操着の着用を認める」としている。道教委も昨年12月、校則の見直しに関して「身体的特徴(頭髪の色や性質など)や性自認などについて配慮し、児童生徒の人権を尊重した内容となるよう見直しを行うこと」と道立学校などに通知した。

 町内の中学校ではこれまで、「スカートに抵抗感がある」などの女子生徒からの相談に対し、学校と町教委が情報共有し個別に対応してきた事例もあった。

 ジェンダーフリーの観点から、町内の各中学校で女子生徒のスラックス導入や制服の更新に向け議論が進められる中、今年度当初から5校の校長間で今後の方向性を協議。高校でジェンダーレス制服の導入が増えていることを踏まえ、学校間で差が出ないようにするためにも、全校同時に導入することで一致し、町教委も了承した。

 ジェンダーレス制服は、上着が男女共通で、下衣は男女ともスラックスかスカートを選べる。デザインは各校で選定する。移行期間の女子生徒のスラックス着用は、活動性や防寒などの理由も可とする。

 音更中の佐藤育子校長は「(生徒や保護者からの)相談を前提にするのではなく、最初から選べるようにした。LGBTQの指導を通し、子どもたちが自然に(多様性を)受け止められるようになれば」と話す。町教委は「社会的に悩みを抱える児童生徒への配慮が求められており、今回の制服の更新は児童生徒に寄り添ったきめ細かな対応につながる」としている。

 道教委が今年度実施した「道立高校の制服に関する調査」では、制服を指定している180校のうち、女子生徒のスラックス着用を認めている学校は139校(77.2%)で、18年度調査と比べて1.4倍に増えた。中学校でも性的マイノリティーに配慮し、女子のスラックス着用を認めるなどの対応を取る学校が増えている。

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