１月27日から２月20日まで北海道全域への「まん延防止等重点措置」が発令されたことを受け、浦河町大通４の「お料理松山」ではテイクアウトを始めた。

　新型コロナが大流行し、昨年の道への「緊急事態宣言」で来客が減るなどして、売り上げがガクッと落ち込んだ。解除後のコロナが落ち着いた11月頃からゆっくりと浮上の兆しを見せていた中で「まん延防止等重点措置」が発令され、また、落ちるという状態に肩を落としている同料理店の松山和弘社長（75）に話を聞いた。

　２年間にもわたり、感染防止対策により、企業の宴会などもなく、売り上げ回復の手だてがない。テイクアウトを取り入れることで少しでも売り上げにつなげたい。昨年の緊急事態宣言中は少なくても10品の利用があったが、現在は１日に５つあれば良いほう。なんとかしたい思いはあるが、どうしたらいいかわからなく頭を悩ませているというが、それでも「努力していかなければ」と松山社長は前を向く。

　同店では飲食店感染防止対策認証制度も取り入れ、認証店となり、営業時間は午前11時～午後９時で、午後８時までの酒類の提供も可能だ。松山社長は「ここは国道にも面しているし、酒を提供していない店もあるので、大通に酒を出せる店が１軒でも無いと」という思いで認証店の申請をした。「仕事帰りや、ちょっと一杯でも飲みたいと思ったときに、どこもないのはお客さんも自分も寂しい」「（テイクアウトを始めて）たくさん注文が来ることが良いことに越したことはないが、店に来れなくても食べたい人に提供し続けることができている。利用してもらえているだけでうれしい」と感謝していた。

　お料理松山のテイクアウトメニューは次の通り。

　かつめし（９００円）豚丼（９８０円）生姜焼き弁当（８７０円）天丼（９８０円）海老天丼（９００円）かつ丼（９８０円）ザンギ弁当（８７０円）ジャンボハンバーグ弁当（１３００円）海鮮丼（２０００円）。品物は全て味噌汁付き、大盛りはプラス１００円で価格は全て税込み。事前に予約すると待つことなく提供できる。

　問い合わせはお料理松山（☎０１４６・２２・２２３６）へ。

テイクアウトメニューの提供を始めた浦河町の「お料理松山」