全珠連の暗算検定で１０段に合格し、喜びを語る山本さん

続く特訓「次はそろばん最高位」

　登別の八重樫そろばん塾に通う室蘭栄高校１年、山本楓花さん（１６）が、全国珠算教育連盟主催の暗算検定で、最高位１０段に合格した。９回目の挑戦で悲願を達成。「次の目標はそろばん検定１０段」とさらなる飛躍を誓っている。

　検定は１１月下旬に行われ、全国の６１４５人が受検したが、１０段合格は２２人のみ。道内では唯一、山本さんだけだった。

　始めたのは幼稚園の頃で、兄や姉がそろばん塾に通い始めたのがきっかけ。「一緒にやりたい」と思った。そろばん、暗算とも順調に段位を取得し、暗算は小学６年で９段に達した。

　しかし、１０段は大きな壁となった。緊張すると「頭が真っ白」になり、簡単な問題につまずくこともあった。今回はしばらくぶりにそろばんと暗算を両方受検したことで緊張がほぐれ、突破につながった。

　地区審査、本部審査を通過し、無事合格の報告を受けたのは１２月に入ってからだった。手応えはあったが、山本さん自身「やはりびっくりし、安心した」という。

　１月にはそろばん検定９段も取得し、目標へ勢いづく。そろばん検定は暗算検定より難易度が高いといわれているが「自分の時間をうまく使って練習に時間を割き、合格につなげたい」と意欲を見せた。