優秀賞を受賞した「奥尻高校オクシリイノベーション事業部×奥尻ワイナリー」（提供）

　道開発局は１日、「わが村は美しく―北海道」運動第１０回コンクールの受賞団体を発表した。道南からは「奥尻高校オクシリイノベーション事業部×奥尻ワイナリー」（奥尻町）が優秀賞（道開発局長表彰）に選ばれたのをはじめ、８団体が入賞した。

　今回の同運動コンクールは、全道６０市町村から７５団体が応募し、優秀賞に１３団体、奨励賞に２０団体が選ばれた。全道審査による奨励賞（函館開発建設部長表彰）は道南から「やくも元気村」（八雲町）、「七飯の食を考える会」（七飯町）、「福島町千軒地域活性化実行委員会」（福島町）、「やまの会」（せたな町）の各団体が受賞。函館審査委員会の特別賞には、八雲高校が選ばれた。また、函館ブロックが独自に行っている企画部門奨励賞は大野農業高が受賞。共催団体の「ＮＰＯ法人わが村は美しく―北海道」が選ぶＮＰＯ特別賞には、函館管内から「えさし水土里の会」（江差町）が受賞した。

　奥尻高は奥尻ワイナリーとの協働活動で優秀賞を受賞。他校との交流や練習試合遠征費の確保という課題を抱えており、食品加工やオリジナルグッズ、函館市での「奥尻マルシェ」での特産品販売を通じて、地域振興と生徒の経済的負担軽減を目指す取り組みが高く評価された。

　同運動コンクールは、農村、漁村地域固有の資源や景観を生かしながら住民主体の活動をする団体を支援、発信しようと、２００１年から隔年で実施。今回は新型コロナウイルス感染拡大の影響で表彰式は行わず、受賞団体に表彰状を送る。

■千軒地域活性化委に表彰状

　【福島】同コンクールで奨励賞に輝いた福島町千軒地域活性化実行委員会（佐藤孝男委員長）には２日、福島町役場で鳴海清春町長から佐藤会長に表彰状が手渡された。

　同実行委が千軒地区で行う「千軒そばの花観賞会」や歴史街道を散策する「殿様街道ウォーク」を２８回行うなど、長年の活動が評価された。

　佐藤委員長は「関係者が地道に頑張ってきた成果。町全体で盛り上げていきたい」と話した。中塚徹朗副委員長は「夢と希望を持って活動を続けていきたい」と話した。

表彰状伝達式後の記念撮影で賞状を披露する佐藤会長（左から３人目）