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日高報知新聞

バレー日本代表の成田さん【浦河】

 浦河第一中学校(盛永明寿校長、生徒222人)で13日、元バレーボール女子日本代表の成田郁久美さんの講演会が開かれた。

 子どもの心に響く道徳教育推進事業の一環で全校生徒が対象。現在、北広島市に在住する成田(旧姓・大懸)さん(45)は、旭川市出身で元バレーボール女子日本代表として1996年のアトランタ五輪と2004年のアテネ五輪に出場し活躍。25歳で現役を退いた後、2年後に現役復帰し35歳で引退した。現在は2020年に設立した札幌市を本拠地とする女子バレーボールチーム「アルテミス北海道」の監督を務めている。また、道内各地で道徳教育の講演会やバレーボール普及活動も行っている。

 同校体育館で開かれた講演会の開会あいさつで盛永校長は、「この貴重な機会を『目』と『耳』と『心』で一言一句聞き逃さず学んでほしい」と生徒たちへ呼び掛けた。

 講演会は「挑戦し続けること~私のバレーボール人生~」がテーマ。学生時代から1度目の引退、成田さんは「自分がバレーボールを通して学んできたこと、得たものを話します。生活や部活動など皆さんの人生に少しでもプラスになれたら」と述べて講演会は始まった。

 小学4年でバレーボールを始め、6年で全国大会で優勝。中学では全国ベスト8、優秀選手賞受賞、高校ではバレーボールの名門校旭川実業高に進学し、インターハイ準優勝、U17日本代表入りし、世界ユース選手権銀メダルと学生時代の輝かしい栄光を話すと、「結果だけ見ればすごいと私も思うが、ここまでたどり着く過程は大変だった。バレーボールが楽しいと思うことよりも、『辛い』、『苦しい』の方が多かった」という。

 また、高校3年間で自分の基礎が作られたと言い、初めて親元を離れての寮生活(バレーボール部は全寮制)、素晴らしい恩師との出会い、かけがえのない仲間との出会いが成田さんの現在の糧になったと話した。

 その中で恩師の「コートの中で人生を学べ」「今に全力を尽くせ」の2つの言葉が今も成田さんの心に残っている。「『今』に全力を尽くせ」。これはバレーボールだけではなく、人生において「過去を気にする時間があるなら今を頑張る。今日を頑張れない人は明日も明後日も頑張らない」と伝え、「今」の大切さや「失敗を恐れず挑戦するために大事なこと」を話す成田さんの言葉に、耳を傾けた生徒たちは、「これからの人生に生かしていきたい」などと感想を話した。

成田さん(壇上)の話に耳を傾ける生徒たち

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