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函館新聞

無印良品が町会館に移動販売車 全国初 買い物難民解決【函館】

青柳町会館への移動販売出店をPRする(左から)岡本副会長、蒲生会長、高橋雅史店長、加瀬さん

 函館市本町の無印良品シエスタハコダテは26日午前11時から午後4時まで、同店の移動販売車で青柳町会館(同町23)に出店する。町会館での移動販売は全国初の試み。今年4月から青柳町会の会長を務める蒲生寛之さん(38、蒲生商事常務)、副会長の岡本啓吾さん(36、シエスタハコダテ統括責任者)が高齢者など買い物難民の問題解決や、町会活動の活性化を目的に企画し、月1回程度出店する方針だ。

 無印良品による移動販売「MUJItoGO」は2020年に新潟県、山形県で始まった。道内では今年6月、森町と同店を運営する「良品計画」(東京)が地域活性化の推進に向けた連携協定締結を機にスタートしている。

 蒲生会長は19年末ごろ、高齢化などで青柳町会の役員が不足し、存続が難しくなった状況を知り町会活動に参加。「住民の加入率が低く、特に若年層が少ない内情を知り、無関心ではいられないと思った。若い世代が町会館に行ってみようと思えるおもしろい取り組みができないか」(蒲生さん)と考え、岡本副会長の提案もあり無印良品による移動販売を計画した。

 当日はレトルトや冷凍食品など食品をメインに約70品目を会館内に並べて販売。シエスタハコダテ地階の「ベジ旨マルシェkawasaki」の青果も用意する。来店客の要望を聞き、日用品など品ぞろえも増やしていく。同店のコミュニティマネージャー、加瀬紋子さん(48)は「これから冬場を迎え、移動が難しく五稜郭まで来られない人もいる。高齢者や家族連れなど人が集まる機会になれば」と期待する。

 岡本副会長は「町会は、街の美化や交通安全の呼び掛けなど市民生活を下支えする役割を担ってきた。若い世代が受け継ぎ、新しいコミュニティの在り方を模索していく必要がある」とし、蒲生会長は「町会を中心に地域ににぎわいを取り戻すきっかけを作りたい」と意気込んでいる。

 出店への問い合わせは無印良品シエスタハコダテ(0138・51・3025)へ。

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