路線バスにデジタル看板 十勝バス 収入増に期待【帯広】
十勝バス(帯広市、野村文吾社長)は路線バスの車内にデジタルサイネージを設置し、帯広市内の企業広告や自社の情報をモニターで発信する。22日に試験運用を始め、29日から本格稼働する。バス利用者へのサービス向上を図るとともに、新型コロナウイルスで減収となる中、新たな収入源としたい考え。
同社によると、道内の路線バスでデジタルサイネージを導入するのは珍しい。大空団地線4台、循環線4台、音更線2台の計10台のバスに導入し、運転手後ろに設置する。モニターのサイズは21インチ。現在は帯広市内の福祉施設、歯科、仏壇店など7社の広告を流すほか、十勝バスのバス情報や、同社が手掛けるハウスクリーニングなどの生活支援事業、帯広市大空地区にオープンした焼き肉店の情報などを発信する。
交通広告事業などを展開する表示灯(本社名古屋市)がモニターを設置し、営業活動を担う。現在は十勝バスが同社から年間利用料を得る仕組みとなっている。
十勝バスの長沢敏彦事業本部長は「通常のポスターと違って動きがあり、目が行くので、情報がより伝わりやすくなる。バスに乗ることの価値を高めるとともに、新たな収入源として路線バスの維持にも役立てたい」と話している。今後、導入台数を増やしていく予定。
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