伝統のサケ漁を見学【新ひだか】
【新ひだか】アイヌの伝統的サケ漁「チェプコイキ」が26日、静内目名の静内川支流で行われ、静内小4年生38人と山手小同23人、東静内小3、4年生16人が伝統漁具によるサケ漁を見学した。
チェプコイキは、アイヌの伝統技術の伝承と伝承者の育成事業として、新ひだかアイヌ協会(大川勝会長)が道の特別採捕許可を受けて実施している事業。また、アイヌの生活や文化・歴史を学習する町のイオル再生体験交流事業の一環として、小学生がサケ漁を見学しサケの加工を体験している。
静内川に到着した児童たちは、同協会の菅原勝吉民族文化専門員(53)から伝統漁具「マレク」(突きカギ)の使い方や「アイヌの人たちは食べる分だけ獲っていた」などの説明を開き、続いて、川で待機していた大川会長らがマレクでサケを捕獲。その様子を児童たちが興味深く見学していた。
この後、児童たちは静内真歌のアイヌ民俗資料館やシャクシャイン記念館を見学。サケの解体も体験し、アイヌ文化とかかわりの深い町の歴史について学んだ。
マレクを使ったサケ漁を見学した東静内小4年の棚川耀太(ようた)君は「実際に見ることができて良かった。サケの捕獲は難しそうだけど、自分でも少しやってみたい」と感想を話した。
29日には、高静小4年生70人と桜丘小同6人の同様の体験事業が行われる。
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