室清水、大活躍 2年・鈴木さんは最優秀賞、道高文連文芸コンクール【室蘭】
2021年度(令和3年度)北海道高文連文芸コンクールで、室蘭清水丘高校(池亀貞則校長)文芸部の鈴木千花さん(2年)が詩部門(48点)で最優秀賞を受賞し、来年度の全国高校総合文化祭東京大会へ推薦された。同部からは、高橋めぐみさん(2年)が小説部門(37点)で優秀賞、高橋由翔希さん(3年)が詩部門・優良賞、文芸部誌部門(23点)で最優秀金賞に次ぐ金賞を受賞し、それぞれ来年度の北海道東北大会へ推薦されている。
鈴木さんの詩「虚無感」は、“口を大きく開いて あいうえお 意味のない言葉の羅列 そこに価値はない”で始まり、自分の声が誰かに届かないもどかしさを表現。「最優秀賞はびっくりしました。進路で迷っていた時期に、いろんな思いを詩として吐き出しました。他人に見てもらって評価してもらうことではなくて、自分の書きたいこと、楽しんで書くことを一番に創作しています」と感想を話している。
高橋さんの小説「雨」は、育児放棄されている兄妹の家に、空き巣の男が入ってくる。男もかつて同じような境遇だったことから2人に同情し、仲良くなる-という話。「読み終わった後に、子どもたちがどうなるのかを想像できるようにしました」と創作の狙いを語った。
文芸部顧問の福地正康教諭は鈴木さんの詩について「本人の表現したいものがうまく作品に表れていた。自分の言葉を作品の中に昇華できていた」。高橋さんの小説は「人物の描き方が丁寧で、作品の世界観に引き込まれる内容だった」とそれぞれたたえている。
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