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函館新聞

こどものくにがCF返礼品「観覧車米」を発送【函館】

観覧車に「乗車」させたふっくりんこを手にする加藤マネジャー

 函館公園内の遊園地「こどものくに」(函館市青柳町)は19日、同園の存続支援を求めて資金を募ったクラウドファンディング(CF)の返礼品の一つ、道南産米「観覧車米」(ふっくりんこ)の発送作業を行った。園内の観覧車に積み込み、1周させた道南産新米(5キロ)219袋を、全国の支援者に数日中に届ける。

 新型コロナウイルス感染拡大で来園者数減少に苦しむ同園は、4月にCFを通じて1000万円を目標に運営資金を募ったところ、約2カ月で2018人から1622万円が集まった。CFを企画した加藤大地マネジャーは「遠くは九州からも支援があった。子どものころに訪れた人から『コロナ感染が落ち着いたら、孫と遊びに行きます』など温かいメッセージもいただいた」と喜ぶ。

 出資額に応じた返礼品は1日フリーパスや乗車券20枚など17種類が用意されたが、中でも人気を集めたのが「観覧車米」。知内町帰山農園で収穫された新米「ふっくりんこ」を1万円の出資に対し1袋(5キロ)ずつ返礼する。

 この日はオリジナルパッケージに入った米を、稼働する国内最古の観覧車に積み込み1周ずつした後、各地の支援者への発送手続きした。加藤マネジャーは「北海道米が全国的に人気を集めているのでこのアイデアを思いついたが、予想以上の反響があり驚いている。皆さんの温かい応援のおかげで当園を存続することができ、心から感謝している」と話していた。  

    年内の同園は11月中旬までの営業を予定している。

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