浦河警察署（佃正広署長）は15日、浦河町堺町西６のサツドラ浦河店（松本豊店長）で電子マネー購入客の特殊詐欺被害防止訓練を行った。訓練は20日まで行われている全国地域安全運動の一環。

　電子マネーの販売はコンビニエンスストアが一般的だが、詐欺の手口は日々巧妙化しているため、浦河署では電子マネーがドラックストアでも販売されていることに着目し、これらの店舗が利用される可能性もあるとして今回、管内で初めて訓練を行った。

　店で高額の電子マネーを購入しようとする客がいれば、浦河署で作成した「電子マネーを購入される方へ」のチェックシートを活用し、購入者に視覚で訴えることで詐欺被害に遭わないよう踏みとどまってもらうことが狙い。

　被害者役に扮した警察官が詐欺犯人から電子マネーを購入するよう指示を受け、店舗で買おうとするところを店員がチェックシートを使いながら、使用目的を聞き出し、警察に通報するまでの手順。

　浦河署の飛田将信刑事・生活安全課長は、「『電子マネーで振り込んで』と言われたら詐欺。被害者は気が付かず購入しようとするので、チェックシートを活用してもらい一件でも被害を防いでいきたい」と話している。

訓練で電子マネー購入客を店員がチェック